突然、相手が家を出て行ってしまい、弁護士から手紙が届いた

当事務所でも、相手が突然出て行って弁護士からの手紙が届いた(もしくは、置き手紙があった)というご相談を、男女問わずお受けすることがあります。弁護士から手紙が届くということ自体、日常生活ではまず体験しない事柄ですし、ましてや相手が突然家を出て行ってしまっている状況では、動揺してしまっても仕方のない状況です。

以下では、相手が突然家を出ていき、弁護士から手紙が届いた場合にどう対処すべきか(したほうがよいか)をご説明します。

出ていった相手の気持ちを考え理解する

まず、家を出ていった相手の気持ち、そして自分の置かれている状況を整理すべきです。

弁護士から手紙が届いたということは、当たり前のことですが、相手は、あなたとの離婚について、両親や友人に留まらず、弁護士にまで相談しているということです。そして、依頼した弁護士に対して、ある程度まとまった金額の着手金の支払いも行っているのが通常です。

これらの事実からしますと、一般に、相手があなたとの離婚について、相当の覚悟を決めて行動に移していることが伺われます。まずは、相手が真剣にあなたとの離婚を考えている状況であるということを理解しなければなりません。

離婚に応じるのか、応じないのか、自分の気持ちを整理する

相手が、真剣にあなたとの離婚を考えている状況であることを理解したうえで、次は、相手の離婚の申し出に応じるのか、応じないのか、自分の気持ちを整理する必要があります。

離婚に応じるか否か、簡単に決めることができない場合には、ご両親やご友人に相談されるのも良いでしょうし、子どもの親権やお金のことといった離婚の条件などを踏まえて決断したいということでしたら、この時点でご自身も弁護士に相談すべきです。離婚について弁護士に相談するのは、早ければ早いほど良いでしょう。

離婚に応じたくない場合

相手が家を出ていき離婚の申し出がなされたとしても、あなたが離婚に応じたくないと考える場合には、離婚に応じる必要はありません。協議離婚は、お互いが離婚に合意しなければ成立しませんし、離婚調停に至った場合でも、離婚調停はあくまで家庭裁判所での話し合いに過ぎませんので、あなたが離婚に応じない限り、強制的に離婚ということにはなりません。但し、さらに進んで離婚訴訟となった場合には、裁判所が離婚原因があると認めれば、離婚を拒んでいたとしても離婚が成立してしまう場合があります。

離婚もやむを得ないと考える場合

まずは、相手の弁護士から離婚の条件を提示してもらいましょう。提示された条件が、受け入れても構わないと思える内容であれば、離婚に応じてもよいかもしれませんが、離婚事件を扱う弁護士としては、一般的に受け入れても仕方のないといえる条件であるか、条件を決める前に弁護士に相談してもらいたいというのが本音です。

慰謝料や財産分与の金額が適正か、親権はどうか、その他決めておかなければならない事項が漏れていないか、など提示された条件について、受け入れてよいかよくわからないといった場合には、相手の弁護士に回答する前に、ご自身も弁護士に相談してもらいたいと思います。

自分も弁護士への依頼を検討する

相手に弁護士が就いた場合、法律の専門家である弁護士とあなたとでは、離婚に関する知識・経験の差は歴然と言わざるを得ません。相手の弁護士は相手に有利な条件を提示するはずですので、通常、離婚の条件を決めるには、何度か提案のやり取りをするのが一般ですが、ご自身で交渉をされて不利な条件のまま離婚してしまったといったケースも考えられます。

当事務所では、初回相談(60分)を無料とさせていただいておりますので、後悔しない離婚を実現するためにも、少しでも不安が残る場合には、弁護士への相談をお勧めいたします。

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