離婚を拒否する妻に、現実的な提案をすることで解決に導いた事例

【事案の概要】

 離婚/慰謝料の別 離婚

 理由 性格の不一致

 依頼者 性別:男性 年代:20代 職業:会社員

 相手方 性別:女性 年代:20代 職業:会社員

 子ども 無し

 手続き 調停・審判

 解決までの期間 依頼から半年程度

 

【来所のきっかけ】

依頼者である夫は、妻とやり直そうと思って、何度も話し合いをしたが、結局前に進まず、妻と早期に離婚したいと思われ、当事務所へ来所されました。

婚姻期間が短いことや、同居期間も短いこと、また、お子様もいらっしゃらず、さらに、お二人の年齢も含め、離婚を前向きに考えても良いような事案でした。

しかしながら、妻は、離婚を拒否され、進め方や初動を誤ってしまうと、長期化しそうな事案でもありました。

婚姻期間は短く、子どもはいない。

しかし、妻は離婚に強く反対し、別居中の家賃負担や荷物の問題、さらには、妻からの直接連絡が続くストレス……。このままでは精神的にも金銭的にも限界に近づいてきている。

それでも、「どうすれば早く離婚できるのかわからない」と悩んでおられたことをきっかけに、当事務所に来所いただきました。

 

【事案の概要】

上記のように、妻は、離婚を拒否されていました。

更に、別居はされていたものの、夫は、妻が暮らしている自宅の家賃を支払い続けているような案件でした。

加えて、自宅内にある夫婦の荷物の取り扱いなど、簡単なようで、実は、解決が難しいような状況もありました。

 更に、妻からは、夫に対する直接の連絡が続いていたり等、直接の話し合いが困難な状況にあるにも関わらず、今後の離婚の話し合いをする環境づくりが難しいような事情もありました。

 

【争点】

離婚の成否

その他、金銭的給付

 

【解決内容】

上記のように、初動対応によって、事案が必要以上に長引く可能性がある事案でした。

本件のように、夫が離婚を求め、他方で、妻がこれを拒否するようなケースでは、妻に対して下手に対応することも、選択肢の一つにありました。

しかしながら、夫が拒否をしても、夫に対し直接の連絡をする等、下手に対応することの悪影響を考え、夫と話し合った結果、毅然とした態度で交渉にのぞむこととしました。

まずは、夫の離婚の意思がかたいことを伝え、夫が負担している妻が居住する自宅の家賃について、夫の考え方を妻に適切に伝えた上、交渉を重ねました。

あわせて、任意の話し合いに馴染まないであろうと判断しましたので、裁判所での調停手続きを申し立てることとし、調停の場で、離婚を求めることとしました。

夫は、早期解決を一番に考えており、その意向でした。そのため、調停の場では、夫と相談の上、妻が離婚に応じるであろう金銭的な給付の提案をしつつ、手続きを進めました。

調停の場での話し合いの結果、不調になることも覚悟の上で、妻には、夫の離婚意思がかたいことを伝えた上、あと一歩のところで離婚が成立するであろうところまで、話し合いがまとまりました。

調停委員や裁判官とも相談の上、最終的には、調停に代わる審判という形で解決しました。

 

【解決のポイント】

  •  感情に流されず、毅然とした初動対応

このようなケースでは、妻に遠慮して下手に出ると、かえって話がこじれることがあります。

実際、妻が離婚を拒否している状況下で、夫が気を遣って対話を続けると、妻が「まだまだ関係を修復することができるのではないか」と考えてしまい、離婚までの時間が長期化することがあります。

当事務所では、依頼者であるご本人と丁寧に話し合い、「離婚の意思は揺るがないこと」「別居後の生活費の負担は今後見直すこと」などを明確にし、毅然とした姿勢で交渉を進めることとしました。

  •  調停の場で環境を整えたこと

妻からの直接連絡が続いているということは、夫にとって、精神的負担が大きく、冷静な話し合いが難しい状態にあります。

特に、離婚を決意された夫にとって、離婚に反対する妻から連絡が来るということの精神的負担は大きいようです。

このような場合、弁護士だけではなく、家庭裁判所の調停委員も間に入ってもらい、話し合いを進めることがポイントの一つとなります。

そこで、妻との交渉と合わせて、家庭裁判所へ離婚調停を申し立てました。

  •  「現実的な提案」で妻からの譲歩を引き出す試み

調停では、「夫が強く離婚を望んでいる」ことに加え、「金銭的な条件を具体的に提案する」ことが突破口の一つとなりました。

依頼者である夫も、「早く離婚したい」「時間をかけたくない」というご希望がありましたので、妻の反発を最小限にするため、一定の金銭的給付を条件として提示しました。

金銭的給付の金額は、裁判になった場合の時間的・精神的・金銭的負担を考え、依頼者である夫にとって無理のない金額選択しました。

  •  調停に代わる審判

調停の場では、あと一歩のところで合意に至らなかったものの、調停委員や裁判官との連携のもと、最終的に「調停に代わる審判」で離婚を成立させました。

あまり、一般的でない手続きかもしれませんが、本件の特殊性に鑑み、同手続きを進めたことが、早期解決に繋がりました。

 

【離婚を考える男性の皆様へ】

「離婚を拒否されたので、離婚は無理」「自分が我慢すれば、それでいい」と思い、離婚を躊躇する男性の方は少なからずいらっしゃいます。

当事務所では、離婚の進め方に関する豊富なノウハウを蓄積しております。

離婚を考える男性のお気持ちを、十分に理解できるよう努力をしております。

一人で抱え込まず、まずはご相談ください。

あなたの人生を、前に進めるためのお手伝いをさせていただきます。

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